【新技術開発】もみ殻の舗装材としての有効活用

 お世話になります。

 日本人が長年主食として食してきた【お米】。

 そのお米が出来上がる際に、お米を守ってきたもみ殻。

 しかし、処理の実態を調べてみると、

 もみ殻の大部分は、生産農家で処理する現状となっており、その処理方法は、

  1.農地へのすき込み利用
  2.畜舎敷料しそのまま又は、焼却後農地に還元

 という方法がとられているようです。

再使用(リユース)は可能だが、なかなか再生利用(リサイクル)が難しい素材であるようです。

私たちは、もみ殻の再利用を阻む特性でもある、【固さ】【腐食しにくさ】そして、たくさん集めたときにふわふわとする【クッション性】などに着目し、どうにか再生利用できないかを検討しました。

その結果、もみ殻を利用した舗装を開発することにしました。


実際に、サンプルを作成してみたところ、歩行感もよく、足に負担なく歩けるようなクッション性を持っていることがわかりました。

また、透水性もあるため、路面への滞水もなく、公園などの遊歩道に適するのではないかと考えます。


こちらは5月23日に試験施工したもの


そして上の写真が、本日撮影した状況となります。

今のところ、顕著な腐食や、劣化は見られません。

現段階では、対候性、耐水性、、耐摩耗性等に問題がないか、また舗装としての機能に問題がないか等確認をしているところですが、

来年度あたりにある程度実用化していければと思っています。

 

【新技術開発】もみ殻の舗装材としての有効活用」への3件のフィードバック

  1. なかなかいいですネ!何がいいかと言うと、僕は水田3町歩を持つ農家👩‍🌾の長男ですので、もみ殻は毎年大量に出るのですが、これと言って利用する方法も見つけられず、燃やして燻炭として水田に入れる程度しか活用方法は無く、ご近所の皆さんも同様にしているようです😊それが舗装の材料として利用するという事は、実に画期的な事で、高く評価すべきことと思います😃これからも更に研究を重ねられて、更なる発展をなされますよう、ご期待申し上げます🙏😄🌸

    • コメントありがとうございます。弊社で就業している従業員の中にも農家との兼業で働いてくださっている方がおりまして、やはり今野様と同じような見解をお持ちでした。
      現状は、野焼きという形が一番多いそうです。もみ殻舗装は耐摩耗性(削れにくさ)においては若干難がありますが、腐らないこと、適度な強度があること、実際に施工したときのクッション性はよいので、実用化のための検証を早期に進めたいと考えております。
      追伸
      返信が大分遅れまして大変申し訳ありませんでした。

  2.  かなり、良い方法だと思います。
     
     当方は、農事組合法人で、モミガラについては、これまで溶鉱炉用に出していましたが、地域に還元できるのはありがたい方法だと思います。・

     これまでも他の舗装で墓地、公園等への景観を重視した舗装などが行われていますが、透水性については難があるようです。
     
     現代農業で、紹介されていましたが実際に施工するにあたっての詳しい情報を提供していただければありがたいのですが。

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